息子のことを信じること

ある朝のこと。
息子、ひらがな遊び中。

ひらがなをなぞる。
その上に透明シールを貼って文字を写し取る。
透明シールをメッセージカードに貼る。
「誰にメッセージあげるの?」
「何てメッセージあげるの?」
の質問に、

「お母さんに!」
「8月が誕生日だから『おめでとう♥️』って書く。」

と、嬉しい返事をもらった。
私は何にも口出しせず、手出しせず、そばで見ていただけ。

とっても嬉しいよ、ありがとう♥️


と、ここまではこんな感じ。

別のメッセージを書き始めた息子。

「おじいちゃんに『ありがとう!』を書く。」
と言うので、見ていた。



ひらがなをなぞる。→完了!

その上に透明シールを貼って文字を写し取る。→完了!

透明シールをメッセージカードに貼る。→完了…と思ったそのとき!!

「これじゃなかったー!!」
と泣き始める息子。

貼りたかったメッセージカードではなく、別のカードに貼ってしまったよう。


泣きながら、カードから透明シールをはがす。
ビリビリー!!と音を立ててはがれる。
カードはボロボロ。
透明シールはもう貼り付かない。

「お母さんのせいだー!!」
と泣きながら叫ぶ息子。
泣き叫ぶ息子を前に、私は自分に対して今まで感じたことがない感覚を感じた。

この状況だけど、
私、多分表情は穏やかだったと思う。
私、心の中に余裕がある感じがした。


ふと、(どうしてこんな感覚?)と思った。


今までだったら…

「あ〜も〜ごめんね、お母さんがメッセージカードをチェックしておけばよかったね。」
と、自分の責任に置き換えたり、

「ほら、別のカードにもう一回書いてみようよ!」
と、どうにか切り替えさせようとしたり、

(あ〜朝の忙しい時間にこの遊び、やめさせれば良かった。)
と、その出来事自体から目を背けようとしたり。
じゃあこの日、このあと私は何をしたかと言うと、

泣いて泣いて、でも今なら私の声届くかな?なタイミングに、
「私に出来ることはある?」
と、息子に聞いたこと。

息子はまだ少し泣きながら、
「コレを取って、きれいにしたい。」
と言った。

コレ(透明シールに貼り付いた、メッセージカードの一部)をはがし取る息子。
私は、そのペラペラのかけらを、セロテープで貼り合わせた。
そのあと、

「パン食べる!」
と言って、バターロールパンを食べた。

「薬!」
と言って、食後の薬を飲んだ。
(手足口病のビタミンシロップを服用中。)

「トイレ!」
と言って、トイレに行った。

一緒にトイレについて行くと、
「黄色だ!」
と、おしっこを観察。
(ビタミンシロップ服用中は尿が黄色っぽくなることを知り、毎回自分でチェックしている。)

気付けば、すっかり笑顔の息子。

「パン!」「薬!」「トイレ!」の中で、少しずつ表情が変わっていくのを感じた。

すごいな、自分で切り替えてる。
私が“やってあげよう!”としなくても、自分で出来ることが増えてきている。

(あ、私、息子を信じることが出来たのかな。)

ま、まだまだだろうけど、この小さな一歩、きっと忘れない。

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